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受賞作

第1回受賞者紹介

2009年2月26日に「TBS・講談社 第2回ドラマ原作大賞」受賞作品を発表いたしました。
同日、TBS放送センターにて授賞式を開催いたしました!

第1回受賞者紹介

第2回ドラマ原作大賞
授賞式の様子

授賞式の様子

2009年2月26日、TBS放送センター1F 「TBSプラザ」にて「第2回ドラマ原作大賞」の発表及び、授賞式が行われました。
大賞には、松田奈月さんの『記憶の海』が選ばれました。
松田さんには、株式会社講談社 代表取締役副社長 野間省伸、株式会社東京放送 代表取締役専務 城所賢一郎より、表彰状、盾、並びに、副賞として100万円の目録が授与されました。


授賞式の様子

さらに、「第1回ドラマ原作大賞」受賞作品『被取締役(とりしまられやく) 新入社員』TVドラマヒロイン役の貫地谷しほりさんがプレゼンターとして駆けつけ、花束と「松田さんの『記憶の海』が素晴らしい作品になるように応援しています」というお祝いの言葉を贈りました。


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第1回受賞者紹介

生年月日 1973年5月11日
現住所 上海市(中国)
職業 会社員(テレビ制作会社勤務)
受賞歴 日々楽しく過ごすこと。 現在上海でテレビ番組を作ったり、物作りを楽しむ人たちとつながったりしながら猫2匹と楽しく生活中。
執筆歴 高校2年生の時に書いた小説が朝日新人文学賞の最終候補に残りましたが、それからすでに十数年。
まとまった作品を書いたのは今回が久し振り。
応募のきっかけ 普段の仕事では消化することのできない頭の中にあるイメージを文章でまとめてみたいと考えていた時に、今回の募集の告知を見て、小説でもシナリオでもない原作という新しい形が面白く、この企画に合わせてまずは形にまとみようと思い、締め切りぎりぎりで駆け込みました。
作品に懸ける思い 記憶というのは確かに自分の中にあって、日々蓄積されてゆくのに、時としてとてもあやふやで、様々な顔を見せる不思議な存在。突き詰めてゆくとそこに何があるのでしょうか?
作品を書くことは、私自身にとっても記憶の海を旅する過程である、そう感じています。

『記憶の海』あらすじ

記憶システムのデータ化が成功し人間の記憶を保存することが可能になった近未来社会で、脳と記憶を研究するチームのメンバーが直面する葛藤や人間ドラマを描く。
研究を進めていく中で、記憶の海に泳ぎ出した主人公が見たものとは……?
物語を通じて記憶の本質に迫る。

『記憶の海』 講評

【講談社 評】

記憶システムのデータ化が成功し、人間の記憶を保存することが可能になった社会で、3分間しか記憶を持てない主人公が「媒体」となって他者の記憶の読み込みを行うという設定は、読者が許容し受け入れられるのか、ギリギリのラインだと思いました。
しかしながら、読み込んだ記憶ひとつひとつにドラマがあり、主人公が忘れてしまった周囲の人たちとのドラマもあり、非常に魅力的な作品であると思いました。
人間の記憶というものの多様さや時には記憶そのものがウソをつくという不思議さ、忘れてしまうことの悲しさなど、読み手を感動させる要素がたくさん盛り込まれている作品です。
静かにコンピュータの横で目を閉じる主人公の脳に他者の記憶が鮮やかに再現される様は、不可思議でロマンチックであると思います。
この小説が原作となりドラマ化されたときには、どういったものが出来上がるのか期待させられる作品です。

【TBS 評】

主人公は3分間しか記憶を留めることが出来ないため、物語の中盤までは行動が能動的でなく、もどかしく感じました。
記憶のメカニズムの説明が難しくて、各エピソードやディテールの練り込みも不十分だったりするのが惜しいです。
しかし、読み終わった時に残るこの甘美な余韻は何でしょうか・・・? この余韻こそドラマの萌芽であり、やがて巨木に成長するのではないでしょうか?
この作品が大賞に選ばれたのは、“記憶をハードディスクに記録する”という発想の面白さもさることながら、小説に書かれている以上に、映像ではより深い表現が出来るという可能性に選考委員が票を投じた結果です。
スリリングさと、程よい甘さを兼ね備えた、新しいドラマの誕生を期待します。

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