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応募要項

第1回受賞者紹介

第1回ドラマ原作大賞
授賞式の様子

授賞式の様子 2007年2月28日、TBS放送センター 1Fにて「第1回 ドラマ原作大賞」の発表及び、授賞式が行われました。
大賞に選ばれたのは、安藤祐介さん(29歳・男性・神奈川県)の『被取締役(とりしまられやく)新入社員』。
今回は、選考委員特別賞も1作品選出されました。選考委員特別賞に選ばれたのは、久保寺健彦さん(37歳・男性・東京都)の『すべての若き野郎ども』。


大賞『被取締役(とりしまられやく)新入社員』
安藤祐介さんプロフィール

生年月日 1977年4月20日生
職業 公務員
受賞歴 なし
趣味/特技 趣味:音楽。どれもモノになっていませんが、色々な楽器でセッションに参加しています
執筆歴 約4年
応募のきっかけ インターネットで小説を募集している賞を探していたところ、ドラマ原作大賞のホームページを見つけました。映像化が前提であるという点で、普通の文学賞とは違った新しさを感じ、ダメ元で出してみようと思いました。
作品に懸ける思い まずはとにかく面白おかしい話にしようと、それだけを単純に心がけました。だから、まずは笑っていただければ嬉しいです。テーマのようなものは書いていくうちに自ずと後から付いてきたのではないかと思います。良くも悪くも、ちょっとしたきっかけで人生がどう転がるか分からない、ということを大企業の「被取締役」という奇妙な立場を借りて表したつもりです。

「被取締役(とりしまられやく)新入社員」 あらすじ

鈴木信男は身長160センチ、体重82キロの28歳。チビでデブな幼い頃からいじめられっこ。小学校の入学式でお漏らしして以来、多感な思春期の間まで「ゲリブタ」と呼ばれ続け、大人になれば低学歴低収入で低身長高体重のダメ男。会社をクビになること13回。
そんな「鈴木信男」が14回目の就職活動のときに観光気分で超一流の広告代理店・大曲エージェンシーの採用試験を受験してみたところ、なぜか採用されてしまう。社長から彼に与えられた使命は、一流のダメ人間として他の社員の軽蔑や罵詈雑言陰口を一身に浴び、社内のストレスの「捌け口」となること。表向きは制作局のアシスタントディレクター、実は役員待遇の被取締役(とりしまられやく)。名前も「羽ヶ口信男(ハケグチノブオ)」と改められ、人事局直下の極秘プロジェクト「ひとりいじめられっこ政策」担当役員として抜擢されることとなった。
天性のダメ人間ぶりを発揮し、社内でひとりいじめられっこの確固たる地位を築いてゆく羽ヶ口信男。社長の仮説通り、やがて彼の存在は休憩室の陰口の種に、ある時は他の社員の優越的より所となり、社員達の心に余裕をもたらしてゆく。「ダメ人間ハケグチ」へストレスのやり場を集中させることで他の社員の結束は強まり、業績は急伸。「ひとりいじめられっこ政策」は成功を収めたかに見えた。
ところが、ある夜の接待で持ち出した宴会芸がきっかけとなり、彼のダメ社員としての地位が少しずつ崩れ去ってゆく。接待した取引先の専務に気に入られてしまい、その後はいくら失敗を重ねようと試みても全てがうまくいってしまう。ダメ社員から一転、上げてはならない業績を上げ、手に入れてはならないものを手に入れてしまう日々。みんなのハケグチは、いつの間にか嫉妬と羨望の的になってゆく。そして終に、社長から信男に懲戒の処分が言い渡される。被取締役の任を解かれ、ディレクターの任を命じられたのだった。人間として本当の意味で必要とされることに戸惑いを感じながらも、新しい一歩を踏み出すことを決意する。

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選考委員特別賞『すべての若き野郎ども』
久保寺健彦さんプロフィール

生年月日 1969年1月27日
職業 元塾講師
受賞歴 なし
趣味/特技 読書、映画・音楽鑑賞。宴会。特に小説は、実験性のあるもの、笑いの要素を含むものが好きです。日本の作家では筒井康隆、海外の作家ではニコルソン・ベイカーなど。
執筆歴 4年ほど前。1年前に仕事を辞めて本格的に執筆活動を始めました。
応募のきっかけ 4話連作の3話まで仕上げた段階で、「王様のブランチ」を見た母親に勧められ、この賞の存在を知りました。映像、出版の最前線で活躍している方々に、どう評価されるのか知りたいと考えたのが応募のきっかけです。
作品に懸ける思い ぼくが理想とするのは、誰も読んだことのないような、同時に、何度も読み返したくなる作品。『すべての若き野郎ども』は、くくりとしてはオフビートな青春小説ですが、笑いの要素もふんだんに盛り込んであり、類似の作品は、絶後ではないにせよ、空前だと思います。

「すべての若き野郎ども」 あらすじ

千葉恭平、16歳。高校を3日で中退し、現在無職。暴走族、阿修羅の特攻隊長で、逮捕歴4回、鑑別所行き3回。送致された児童自立支援施設から脱走したこともある。本人が“皿割り”と呼ぶ技を駆使して、小学生から無敗。ある男に出会うまでは。
寺木達夫、15歳。中学時代は卓球部、高校ではバドミントン部に所属。生活信条は、「ガンガンいきゃあいいんだよ」。野望は喧嘩上等で、天下統一を成し遂げること。四月町に越してきた翌日、因縁をつけてきた恭平と喧嘩になり、まぐれ当たりみたいな大技、旋風脚で倒す。
風変わりな達夫の言動に興味をひかれた恭平は、阿修羅を抜け、以後、行動をともにするようになる。出る杭は打たれるという言葉どおり、ふたりは毎回おかしなトラブルに巻き込まれてしまう。
第1話:四月町最強と噂される、“ウルトラセブン”というあだ名の男が達夫に挑む。恭平には阿修羅の副隊長、雅人がナイフで挑むが、逆に奪ったナイフで腹を刺し、恭平は中等少年院に入院する。
第2話:1年後、仮退院した恭平に再び雅人が挑む。同時に、空手日本一を目指す二見薫、輪廻思想にはまっている綾小路千世というふたりの女の子にもつきまとわれ、翻弄される。
第3話:アメリカ人になりたい女たちを相手に、1か月限定でモグリのアメリカンバーを経営し、それが原因で暴力団、神林組と事を構える。
第4話:ふたりに賞金がかけられ、四月町中の不良からつけ狙われる。翌日アメリカに発つ達夫と、マンションで派手なお別れパーティーを繰り広げる予定なのに、夜通し街を逃げ回りながらそこを目指す羽目になり、これまでで最大のピンチを迎える。

恭平と達夫、3年間の物語。

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第1回 ドラマ原作大賞 講評

選考委員の講評では、実際の選考に当たったTBS 制作一部長 清弘氏より

「大賞に輝きました『被取締役(とりしまられやく)新入社員』は、軽快で奇抜なストーリー展開で楽しめる作品であり、同時に人間関係や大企業の組織など、現代社会を反映したドラマにもなる作品です。
『すべての若き野郎ども』は、テンポの良さ、キャラクターに魅力があり、筆者の力量を感じる作品でした」

同じく選考委員の講談社 文芸図書第二出版部長 国兼氏より

「『被取締役(とりしまられやく)新入社員』は、人間関係や生活環境の描き方などがリアルでおもしろい作品です。「文学」ではなく、「エンタテインメント」として優れいる点が本賞にふさわしいと思います。
『すべての若き野郎ども』は、次々と出てくる意外性のある登場人物が意外性のある行動をとる、とても楽しめる作品です。作者の久保寺さんには、小説家としての才能を感じ、今後に期待できそうです」

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