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今回は、ドラマ原作大賞の選考委員、講談社 文芸図書第二出版部長 国兼秀二さんにお話をお聞きしました。 (取材日:2006年7月11日) |
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―― 国兼さんのお仕事をお聞かせ頂けますか? エンタテインメント系の出版を手がけていて、ミステリー、恋愛、歴史ものなどジャンルを問わず、年間70〜80冊位の単行本を出版しています。たとえば、7月25日には直木賞作家・東野圭吾さんの『赤い指』、秋には浅田次郎さんの『中原の虹』全四巻の刊行開始、次いで重松清さんの長編小説を……と続いていきますね。6名の部員がそれぞれ一人毎月一冊出していくようなペースです。そういう目の前の出版を手がけながら、作家と一緒に取材旅行に出かけたり、日常的に付き合いながら、2〜3年先の出版作品の構想を具体化しようとしています。 |
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―― 最近、映像業界と出版業界が非常に近くなってきていると言われていますが。 ここ数年、凄い勢いで近づいてきていますね。今までは、世の中に出版されたものを映像化するというのが大きな流れでしたが、企画の段階から映像の世界の人たちと一緒に作っていく、という流れが生まれています。僕自身も、大げさじゃなく毎週テレビ局や映画配給会社の方と打ち合わせをしています。また、こういう映画を撮りたいのだが、原作を書いてくれる人がいないか? という話も増えています。作家の方も、映像化を前提とした創作がチャレンジとなって、スケールの大きな優れた作品が生まれるかなと思います。ただ、小説は映像化が全てではないですから、僕のイメージは、毎年70作品のうち、5〜10作品は映像と連動していくものがあってもいいのかなと思っています。 |
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―― 映像化を前提とする文学賞という意味では、これまでにない新しい賞だと思いますが、どのようなことを期待されていますか? 僕は、小説を書いていく人は、二通りあると思うのです。小説という世界から入って小説を書いている人と、映像の世界から入って小説を書く人と。最近は、後者の方から新しい小説のカタチが生まれてこないかなと期待しています。たとえば、この賞に応募する方の大先輩になる方だと思いますが、連ドラの『ドラゴン桜』の脚本や、映画『チェケラッチョ!!』の脚本・原作を手がけた秦建日子さん。彼が描く小説はセリフの書き方、擬音の使い方、形式が独特ですよね。小説をやっている者からしたらとても面白い。何か変えてくれそうだという期待があるのです。今回の賞においても、そうした新しい面白さを優先したいと考えています。小説としては破天荒でも、面白さ、エネルギーがある、そういう作品に賞をあげたいと思っています。 |
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―― 応募作品は、出版・ドラマ化以外の展開の可能性もあるとか。 そうですね。単行本は必ず出すし、ドラマもやりますが、内容次第では、映画、ラジオなども十分考えられますよね。講談社も自社媒体として漫画も週刊誌も女性誌もある。本当にいい作品なら、僕らがつなぎ役となって、それらを横断する大きなプロジェクトを作れる可能性もある。TBSさんもかなり力を入れていると思いますよ。僕を含めて、現場の第一線の編集者、プロデューサーなど実績ある人が携わっていて、応募する人にとっては非常に大きなチャンスだと思います。 |
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―― ドラマ原作大賞の一番の特徴、他賞との違いは何だと思われますか? 一番違うのは「実質的である」ということ。選考委員も実際に作品を最前線で“作っている”人たちが務める。自分たちが作るものを選ぶのです。「オレが作る原作を求めに」やって来ている、というのが一番のウリかな。最近は、打ち合わせするたびに盛り上がっています(笑)。 |
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